こんな夢を見た
こんな夢を見た
夜の端っこがほどけて
そこからこぼれた光が
私の名前を呼んだ
触れようとすると
指先より先に
心のほうが震えて
夢と現実の境目が
薄い膜みたいに揺れた
知らないはずの景色なのに
懐かしさだけが先に立って
歩くたびに
昔の私が足元でさざめく
目が覚めたら
全部消えてしまうのに
胸の奥だけは
まだ夢の温度を握っている
こんな夢を見た
忘れたくないものほど
朝の光に溶けていく
それでも私は
その欠片をそっと拾い集めて
今日を始める
眞白あげは
1/23/2026, 10:10:53 AM