NoName

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本日も本日とて言葉の雨の襲来だ。
毎夜毎夜。
よくもまぁ、飽きないことだ。

「はぁ…」

空からバラバラ、バラバラ
大小様々の文字が降ってくる。

ゲリラ文字の襲来に
思考の波も見事に大荒れだ。

ああ…海の藻屑がまた増える。

「はぁ…」

昔はこうではなかった。

文字としてやってくるものは知識を伴って
または、映像を伴って
静かに、かつ秩序をもって
思考の海に注がれていた。

そうして注がれた言葉は
本体の血となり肉となり
時に心すら支えてくれる糧となっていた。

いつからココはこうなってしまったのだろう。

まるで消費物のように言葉が扱われるようになってしまったのは。

無益に消費される言葉はいらない。
ただ…
言葉の持つ力を忘れてはほしくない。

まぁ、私の独り言など
本体には届かないがね…。

8/29/2023, 11:08:03 AM