1000年先、まだ人類は健在だった。
自然は少し減っている。
森や山にはぽわぽわとした目に見えるか見えないかの物体があちこちに浮かんでいた。
浮遊しているそれらは、自然が減るのに比例して少なくなっていった。
ぽわぽわしたものたちはカラスなどと違って人里に降りることが難しい。
それでも、意図してか、もしくは迷い出てしまったのか、町で何かが浮遊しているのを見る人がいる。
月日がたつと、神社やお寺で目撃されるようになる。
お社や寺院の境内で、ぽわぽわと楽しそうに浮かんでいる。
神様や仏様は彼らを受け入れたみたいだ。
また1000年経つころには世界は緑豊かになって、彼らはこぞって自然に帰っていくだろう。
2/3/2024, 10:26:27 AM