天竺葵

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明日に向かって歩く。でも、

明日に向かって歩く。でも、そんな明日も辛い一日が来るかもしれない。
ずっと立ち止まりたい。
もう疲れた。
逃げ出したい。
終わってしまいたい。
首を括ってしまおうか。
それは悪い選択肢なんかでは無い。
逃げることは時に重要だ。
きつくて、やるせなくて、人生に疲れたら、逃げたって別に構わない。
ただ、勿体ない選択肢だとも思う。
例えば、お化け屋敷に入って、泣き出して、今にも逃げ出したいときは、リタイアしたって構わない。
本当につまらなくて、胸糞が悪い、クソみたいな映画を見たとき、途中で見るのを辞めたって構わない。

でも、もしその本当に怖いお化け屋敷を抜けたら、外の空気をいつもより何倍も美味しく吸えるだろう。
でも、もしその映画がラストに怒涛の展開があって、最後まで見てよかったと思える作品だったら。

途中で辞めたって構わない。
もしかしたらお化け屋敷の出口が塞がれてて一生外の空気が吸えないかもしれない。
もしかしたらその映画は本当につまらなくて最後まで見る価値のない作品かもしれない。

だけど、その出口を一緒に入った仲間や他人と力を合わせて、こじ開けることが出来るかもしれない。スタッフに助けてもらえるかもしれない。
クソ映画だったら、それを人に言って笑い話にできるだろう。
お化け屋敷をリタイアしたら、共に入った他人や仲間と同じ空気は吸えない。
映画を最後まで見なかったら、最後の展開はどうなるんだろう、と気になってしまう。
そんな尾を引く選択肢は勿体ない。

ただの綺麗事だが、僕はそうやって明日に向かって今日も歩いている。

1/21/2025, 6:50:43 AM