善悪はその都度、人が判断しているだけなのだろう。
例えば、私は銀シャリが大好きで、これだけあれば生きて行けそうな気がするが、
本当にこればかり食べると肥るし、栄養が偏り、病気になり早死にするだろう。ご飯ですら善になったり、悪にもなる。
同じ事が薬にも言える。適量飲めば薬だが、飲みすぎれば毒にもなる。
アヘンは麻薬だが、薬としても活躍している。激痛を和らげ、眠れない人を休ませてくれる。
善と言えばウルトラマンだが、
大江健三郎は「破壊者ウルトラマン」と題して、ゴジラやウルトラマンを批判している。言いたい事は分からなくもないけど、
違うよ。ちょつとお待ちなさい、と窘めたくなってしまう。
マザー・テレサは聖人に認定されたそうだが、これに疑問符を付ける人もいる。
患者の苦痛に対して、宗教を押し付けるような態度で接したり、衛生管理があまりにもずさんであったなどと、批判の声があるようだ。
けれど、彼女が貧困に喘ぐ人々に優しく手を差し伸べ、真摯な態度で尽くしたのは事実だと思うのだが。
このような個々の問題を、1つ1つ、善いものなのか、悪いものなのか、丁寧に選ばなくてはならないのである。
そうそう、
永井豪の「デビルマン」は、最高傑作だとする人が多い。アニメではなく、原作の方だが。
気安く、読めとはススメられない程の問題作である。
いや、読むべきだろう。
4/27/2024, 4:09:15 AM