YOU

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「起きて、時間だよ」
体を揺さぶられ、意識が浮上する。
「おはよう」
目を開けた俺の視界に、笑顔のキミが映る。
「おはよ」
挨拶を返すと、キミは部屋のカーテンを開けた。
「あ、朝日の温もりでカーテンがあったかい」
嬉しそうにはしゃぎながら、キミはカーテンをギュッと抱きしめる。
「そんなに温かいの?」
「うん」
「なら、その温もりを俺にも分けてよ」
ベッドから上半身を起こし両腕を広げると、キミは笑って俺の腕の中に飛び込んでくる。
「ほんとだ、あったかい」
キミを抱きしめると、キミはクスクス笑う。
「このままでいたいけど、動かないとね」
朝の忙しい時間。朝日の温もりのおかげで、癒やされるひとときを過ごしたのだった。

6/10/2023, 9:01:40 AM