寒い寒いどこかの森の中、
開けた広い場所があって、その真ん中に大きなモミの木が1本立っている。
いつも夜通し夜空を飾っている星々は
クリスマスの日、その木にとまって憩う。
大きめの星たちがモミの木にとまると、
小さな星や星のかけらたちは、その場所をとり囲む木々にとまる。
冷たい風がびゅう、と吹くと、
星たちは
シャンシャンシャン
と、鈴のような音を出す。
そしてみんなの集いをいわって
大きな木の星のひとつが、チリン、と音を出す。
すると大きな木の星たちが次々音を出し、
キラキラとしたクリスマスキャロルのメロディが、その場所を包んでいく。
「イルミネーション」
12/14/2024, 10:29:40 PM