『ひとひら』
君の手を離そう、って。
次に進むんだ、って。
ずっとずっと覚悟していたはずなのに
いざ君に相対すると、
口から出るその言葉よりも先に
目から雫がこぼれ落ちる。
君といても僕にこれ以上の成長はなくて、
それ以上の成長を見せてくれそうな人が目前にいて、
なのにどうしてこうもその一言が口に出せないんだ。
その言葉を口にすると、
季節を2周はした僕らの関係も今日で終わりで
それが出来なければいつも通りの日常がある。
たった一言なのに、
重すぎるよ、
僕には言えないよ、
ずっと一緒に時間を過ごしてきたはずなのに
ヒトヒラの差もないことがきっかけで
二人の人生は大きく転換することになる。
僕には荷が重いよ、
こんな僕でごめんなさい。
こんな僕でも好きでいてくれてありがとう。
もう少しだけ一緒に居させてください。
4/14/2025, 12:02:03 AM