あなたに出逢って
どんなに優しい人が現れても
私の本質なんて、誰も理解できないでしょ
そんなこと言って突っぱねてほんとに可愛くないなって
5分でも会えたらいいねって、乗換駅で待っててくれるあなた。
始発で仕事してきて、私よりも疲れているはずなのに。
照れてまともに顔も目も合わない私に笑いかけて抱きしめて優しいキスをしてくれる。
キスをするたびに、身体があなたを求める。
この感覚になるのは、あなただけ。
突然小さな花束。
どうして?
何でもない日にあげるプレゼントが良いでしょ?って
この前夜の電話で話した、
お互いの家の庭に咲いてる花を選んで
それを何日も楽しめるように7分咲の花束なんだって。
同い年なのに、どうしてこうも人への愛の示し方が上手なのだろう。
逆に怪しんでるでしょってあなたは茶化す。
少しさみしい顔をする。
私は素直じゃなくて、会っているあいだ
『それほどあなたに興味ない』フリをしてしまう。
付き合ってるかもわからなくて。
よくある告白フレーズもなく、気づいたら毎週会いたくなって、会うことが普通になっていって。
今日は明日仕事のお客さんと友達と軽く飲んで遊ぶって言ったら
『行ってほしくない』
『聞かなきゃよかったとも思う』
ちょっと悲しげに笑いながら言うあなたに
やっと私は
(この人、私の事本当に好きなんだな)
とどこか他人事だけど、少し心にチクリ。
『念押しで言わないとダメだな』
なんのことだろうと思いながら、
普段の会話、あまり私はまともに受け取ることもないからそのことなのかな〜とふわりと考えて、別れのキス。
『俺との関係、あまり人に言わないで?』
「どうして?言われなくても言わないよ?笑」
『…でも、仲の良い、近い人になら言ってもいいよ』
「近い人?言ってほしくないのにいいの?」
『私は今こういう人と付き合ってますって』
「え?」(聞こえてるけど)
『今こんな人と付き合ってますって言っていいよ』
もしかして。
念押し、ってこの事?
流石に、、
自分の鈍感さに吐き気がとまらなくなる。
気づいたらあなたへの壁、崩壊して
溶けてしまいそう
良いのかな
あなたを本気で好きになっても。
2/24/2024, 3:57:01 PM