束の間の休息
もういい頃だから
蛹も蝶に変わるために
ふるえている
朝露のかかる草原
自由に飛び立つ前に
ふるえている
飛んでごらん
柔らかな羽広げて
君は最高さ
私なんかと言う奴は
自分を過小評価する奴は
全然 謙虚じゃない
わかるかい そんな奴は
たいてい こんな言葉を待っているだけ
「そんなことないよぉ」
「あなたは 素敵よ」
そういうの 社交辞令って言う
その言葉を 聞きたいだけ
聞いて 安心したいだけの
臆病ものの自称繊細
聞きたい言葉が聞けないと
世の中が悪くて
誰かが悪くて
被害者で拗ねる 困ったものだ
朝露に羽根を濡らして
目覚める 柔らかな君よ
どうか そんな風にならないで
しなやかに 舞うように
自由に飛んでおくれ
そして 時々帰っておいで
柔らかな 天使の羽
休めに おいでよ
前髪だけの女神を追いかけ
飛ぶ天使たちよ
束の間の休息を
朝露に濡れる草原で
令和6年10月8日
心幸
10/8/2024, 3:52:55 PM