漣 蓮斗

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テーマ 夢が覚める前に

「これくらいにしといてやる」
そう吐き捨てて帰っていく不良共。虐め。
こんな世界は理不尽だ。なんで抵抗しなかったらエスカレートするんだ。なんで俺を避けるんだ。虐められる前は仲良かっただろ。

人間関係ってこんなに脆いものだったんだ。

それからというもの人間不信になった。

昨日と同じまた布団に潜る。
「どうした?」
うざい口調で話す三人の不良共。気がついたら殴っていた。
「いってぇ」
何度も何度も殴った。
「ごめんなさいごめんなさい許してください」
命乞いなど反吐が出る。
「消えろ。目障りだ」
俺は強くいった。
「次は二度としません」
急いで去った不良共。自分より上のやつだったら謝るのか。下だったらいじめるのか。みんな同じ立場では無いのか。
「ごめんね助けられなくて」
クラスの奴らが言ってくる。
ピキッときた。
「謝ればすむ問題じゃねぇっつうの」
「え?..あんなに優しかったのに...嘘だよな」
誰かが言う。
「善人ぶるな。気持ち悪くて反吐が出る」
言いたいことが言えてスッキリした。こんなんなら夢から覚めなくても良いや。でも、現実は目を覚まそうとしていた。直感だが。最後に
「俺はお前らが大嫌いだ」
冷たくクラスメイトのみんなに放った。

3/20/2024, 10:18:52 AM