ゆらぎ

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遠くから聞こえる声で、私は目を覚ましました
確か、こう言っていたと思います

状態が良くないので、もう一回手術が必要です

抜けきらない麻酔による気持ち悪さの中で、もう一度眠りに落ちました


中学生の頃には、既にそこを痛めていました
部活の顧問に勧められた治療によっても、また痛みが戻ってくる連続でした
別の病院でも、検査の結果、成長期によくある痛みだと診断されました

高校生や大学生の頃、何かが引っかかるような感覚をその部位に感じることがありました
今思えば、この辺りから徐々に状態が悪くなっていたのかもしれません

そして社会人になってすぐ
とある出来事が決定打になりました


手術は、状態がよければ一回
悪ければ、修復のためにもう一回することになりました
どうなるかは、一回目をやってみないと分からない、と

一回目は麻酔の効きもあまり良くなく、全身麻酔での対応だったため
記憶にはほとんど何も残っていません
ただ、手術が終わったあと、朦朧とする意識の中担当医から声をかけられたのは覚えています
そして術後の気分の悪さから、全身麻酔なんてあまりするものじゃないな、とも思いました

4/17/2025, 10:07:15 AM