ここは展覧会。
誰もいない。私だけがいる。
絵が飾ってある。
例えば、
荒廃した街で1人、煌びやかに踊るあの子。
誰もいない寂れた商店街で、眠る2人の少女。
モノクロの世界で、唯一鮮やかなキャンバス。
例えば、
路地裏から見上げる、あの狭い狭い青空。
空の病室から満開の桜を眺める彼。飛び立った鳥。
そして、また真っ白なキャンバスを目の前に置く。
「話」の描き方なんて知らない。
伝わらないものばかりかもしれない。
それでも、また筆を執って、
ただ想った好きな景色を、描き出すだけ。
ここが私の楽園。
どうぞご覧くださいませ。
4/30/2024, 4:33:03 PM