夜空を駆ける と 君と見た虹 です
夜空を駆ける
「このままずっと、2人仲良くいられますように」
夜空を駆ける流星を見上げ、両手を組み、キミはつぶやく。
「ねえ、何をお願いしたの?」
流星が見えなくなり、俺に視線を移したキミにそう聞かれ
「秘密」
クスッと笑って答えると
「え〜、教えてよ」
キミは頬を膨らませる。
俺は流星に
「キミのことは、俺が幸せにします。俺たちが幸せになる姿を、見守っていてください」
と願ったのだった。
君と見た虹
「見て、虹が出てる」
雨が上がったのを見計らい外に出ると、空に大きな虹が架かっていた。
「…キレイだな」
足を止めて虹を眺めたことがなく、まじまじと虹を眺めていると、背後からパシャという音がする。
「?」
何の音?と振り返ると、君がスマホを俺に向けていた。
「何してるの?」
そう聞くと、君はにっこり笑って
「虹とあなたを撮ったの」
俺にスマホの画面を見せる。
「何で俺と一緒に?」
撮るなら虹だけを撮ればいいのに。そう思ってさらに聞くと
「虹を撮ろうと思ってスマホを向けたら、虹の輝きの中にいるあなたがすごくステキで。思わず撮っちゃった」
ふふっと笑う。
「また、あなたとの思い出が増えたわ。これからもたくさん思い出を増やそうね」
君と見た虹は、君のスマホのアルバムに、新たな思い出として刻まれたのでした。
2/23/2025, 9:47:55 AM