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「…あ、花が咲いた。」

息子が学校で育てていた花が咲いた。
「きれいな青色…ふふっ」
くすっと笑いが溢れてきた。昨日まで息子があんなに咲かない、咲かないとごねていたのに、こんなにきれいに咲くじゃないの。

「ちょっとー!はな、咲いてるわよー!」
家の寝室の方から、どたばた音がしたあと、息子が駆けつけて来た。
「ねえっ、何色のあさがお?」
「かっこいい青色よ」
「やったー!青色!!」




「…あ、花が咲いた。」

息子が趣味で育てていた花が咲いた。
「きれいな青色!…ふふっ」
くすっと笑いが溢れてきた。前まであんなに頑張って水をあげていたのに、私に託して上京して、これがみれないだなんて。

『ちょっと~!はな、咲いてるわよー!』
スマホからピコン、と音がしたあと、息子からメッセージが送られてきて来た。
『ずっと育てててくれたんだね、カーネーション』
『ちゃんときれいな青色になったわよ』
『ありがとう。』

『懐かしいわね、あんたが小学一年生の頃もこんなことなかった?』
『あったっけ?笑』
『またあんたが花を育てたら、こうなるかもね。』
『まあ、楽しみにしてるよ。』

私も、あんたが花を育てるの、楽しみにしてるわよ

7/24/2024, 6:13:54 AM