ℕ𝕠.17

Open App

塾の帰り
考え事をしながら、家への道を歩いていく
嗚呼。
急に寂しくなってきて、声が出る。
私を嘲笑うかのような白い息が私の周りで踊ってた

ふと空を見上げた。
君がいた時のことを思い出す。

家まで送り届けてくれたこと。
寒いねって手をあっためてくれたこと。
食べたいって言ったらいつでもアイス買ってくれたこと。
バイバイが近づくと、立ち止まってぎゅーを沢山してくれたこと。
またLINEするねって手を振ってくれたこと。

まだ鮮明に覚えてる。
不思議なくらい、鮮明に。

あんなに綺麗に見えてたオリオン座が、だんだんぼやけてきた。
私は涙がこぼれないように夜空のてっぺんを見つめる。

嗚呼

今日も綺麗だ。



2025/3/11 東日本大震災から14年です。
私はそのとき3歳でした。
兄の授業参観に母と来てて、担任の先生にヘルメット被せてもらった記憶があります。
そこは震源から遠く、私の家も被害は少なかったです。
私がRADWIMPSをすきになり始めた頃。
洋次郎が、東日本大震災の被災者の人達への歌を作っていることを知りました。
被災地に訪れ、ピアノを直してライブでそれを使って演奏したことも。
彼の人間性にさらに惹かれると共に、被災地のこと、被災した方々のことを知ることが出来ました。

きっと今でも私には想像もできないような、辛く、寂しい思いを抱えていると思います。
どうか、これからも良い充実した日々を送れますように。

「あいたい」 作詞,作曲 野田洋次郎

3/11/2025, 2:36:30 PM