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『吹き抜ける風』

もう誰もいない縁側に腰掛けた。

幼い笑い声もそれらを微笑ましそうに見つめる影が微かに覗いた。

その一瞬、颯が私の髪を遊び、そして、その先には零れ落ちてきそうなほどの星空が広がっていた。

私は、冷たくなった自身の背中をそっと撫でた。

11/19/2025, 2:31:34 PM