二人ぼっち
ザーッザーッと、水が砂を覆っては離れてを繰り返している。
砂の上には無造作に打ち上げられた使い物にならない鉄の板と絶望的な表情をしながらただ地平線を見ている君。その表情があまりにも面白く、笑いがこみ上げそうだが、我慢我慢。
君は振り向き、何でお前なんかと一緒なんだ…もう少しマシな奴は…他に誰か、いないのか!と言いながら叫び始めた。そんなところも愛おしいな、と思いながら痺れる足に刺さっていた透明な棘を抜き君に近づき、一歩…‥一歩と、赤い液体を垂らしながら私は近づく。
君は後ずさり私の足元をみて青ざめる。まるで、クラゲの毒でもくらったかのような青ざめた顔。それは私がする顔だよ、君はなんて顔してるんだ。逃げ場なんてもうないんだ。
これで二人きりだねと呟いた。
二人きりの島に大きく響き渡った気がした。
3/21/2026, 12:20:30 PM