お題 : 夜空を駆ける
か‐ける
【駆ける・駈ける】
《下一自》
人や獣が足で走る。また、人が馬に乗って走る。
「サラブレッドが草原を―・け抜ける」
” いつか夜空を駆けてみたい ”
近所のクソガキが、そんな事を言っていたからふと調べてみる。
「人や獣が足で走る」。「人が馬に乗って走る」。
普通に考えて、それは地面があるからできるもの。
だから、夜空を馬に乗って走ったり、足にある感覚で踏みながら走ることは不可能なのだ。
______夜空を駆ける。
「走る」という行為を正しく教えられているなら、まず思い付かない思考だ。
その思考から辿り着くのは、「子供の発想力は、大人の汚い思考より美しい」。そういう答えだ。
それを例え否定されたとして、たとえ子供の時だけだとしても「絶対できるもん!!」と信じてやまない。
……いつの間に、俺はこんなに汚い思考になってしまったものか。
「夜空を駆けることができない」。それは何時から決めつけられた?
たとえ科学的に、論理的に不可能だとしても、いつかはその理論さえを超えて叶える人物が現れるのではないのだろうか。
多分。きっと、生きているうちには叶わないことを考えている。多分。
でも、こういう事を考えるのが1番下楽しかったりする。
だから明日も、頭の中で、想像の中で。
………夜空を駆けている。
2/21/2025, 11:00:41 AM