あの人のようになりなさい、と
示された道を歩くことに。
疑問を抱かなかったのはつい最近まで。
背丈も苦手も得意も違うあの人には、
どうやったって成れはしないのでは、と
気付いたのはそれでも他者より早く。
溢れ落ちてる時間割を投げ、
心焦がれるヒトを探しに。
夜空に向かう窓を開け、
靴も履かずに飛び出して。
‹君の背中を追って›
花占いの結果なんて、選ぶ花で決まっているのだ。
「だから正直になっちゃえばいいのに」
軽々しく愛を歌う眼前に、金色揺らす穂を刺した。
「じゃあやってみれば」
花弁のない花は、好きも嫌いも俎上に上がれない。
心が通じる、なんて花言葉を尻目に、
占い結果は端から「無関心」と囁いて。
‹好き、嫌い、›
6/23/2025, 3:54:58 AM