早く冬が来ないかな、そう思いながらアイスを頬張る。
2XXX年、地球の平均気温はとても上がっていた。
あまりの暑さに体が痛くて外には出られないから、殆どの会社が夏に数週間の長期休暇を設けた程だった。
こんな日々だからか最近はとても冬が恋しくなっている。
冬が来たらあれを食べて、これをして⋯
なんて毎日考えている。
今の夢は冬だ。
だが、きっとその夢は叶わない。
薄々わかっている。
私が生きているうちには冬は来ない。
嫌でも気づいてしまう。
でも、もしも冬が来るなら。
また寒くなるなら。
「冬になったら」、実家で母の手料理を食べながら大晦日の特番を見たい。
そう、思った。
11/17/2024, 12:00:55 PM