Ryu

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照りつける太陽の下、白いボールを追いかける少年達。
土手に座って、少し離れたところで眺めている。
あんな風には、走れなくなったな。
ランナーがホームに滑り込む。
頭から地面に突っ込んでゆく勇気。
昔の自分にはあったのだろうか。

晴れた日は、なんだか得した気分になれる。
青い空、白い雲、そして、照りつける太陽。
これを見上げながら、川沿いを散歩する。
遠く、飛行機が空の海を泳いでゆく。
白く羽を生やして、トビウオみたいだな、なんて考えたら、自然に笑みが溢れてきた。

昨夜、娘とちょっとした言い争いがあった。
娘でも、家族でも、お互いの心の内は見えないから、些細なことで思いが平行線になる。
ずっと一緒にいるから、愛情を育みやすい反面、ぶつかって嫌い合うリスクがいつだって見え隠れしてる。
余計なこと言ったのかな。
帰ったら、もう一度、向かい合ってみようかな。

緑の草いきれ。
太陽の光を反射して、川面がキラキラと輝いてる。
都会の喧騒を忘れられる空間に身を置いて、心が少しだけ柔らかくなったような気がした。
鉄橋を電車が走り抜けてゆく。
たくさんの人達の想いや生活を乗せて。
皆も頑張って。俺もまだまだ頑張るから。

なんて偉そうにエールを飛ばしてたら、なんだか頭がボーッとしてきた。
マズイ。熱中症になる前に帰らなきゃ。
太陽さん、もう少しパワーを弱めてもらえませんか。
すべての人々が、これからも快適に生きていくために。
いろんな苦境が訪れても、乗り越えて進む勇気を持ち続けられるように。

8/6/2024, 1:34:34 PM