Darling.love&piece

Open App

#物語の始まり

あるところに、若い漁師がおりました。その若者は今日も、海へ向かいます。
「この頃、あまり魚が取れぬなぁ。」
この若者が住む町には、魚が集まらないのです。
これは一体どうしたものかと若者は考えました。
網を設置したものの、魚というものは偉物で、餌だけ食って帰っていくのだ。
町の者たちも、魚を食べたい、魚はまだか、と騒いでいます。
今日で考え始めてから十日目。もう諦めようかと、そう思った時。
海辺に、何やら影が。何かの生物を、子どもたちが囲っています。
近づいてみると、“何かの生物”とは、ウミガメであった。
子どもたちは、木の枝で亀をつついています。
若者は、いじめは絶対に許さないと、子どもたちに近づいていくのであった。

その若者の名は、「浦島太郎」といった。

4/18/2025, 12:01:19 PM