愛情は恋とは随分と仲が悪い様だ。
相手がどのような形でも幸せなら愛情は嬉しく思う。相手も恋をしなければ恋は不貞腐れてしまう。そんな気難しい恋を愛情と人々が呼ぶから、愛情は恋を少し嫌悪しているのだ。恋は恋で相手を想う気持ちと献身は正しく愛情なのだからと、愛情を恋だと認めぬ分からず屋の愛情が苦手だ。
愛情は言う。「他から与えられた愛情で器を作り、そこに溜まった他の器を作るための材料が愛情なの。だからお礼はありがとうで十分なの」と。
恋は言う。「自分の想いを相手に渡すのが恋なの。だからね渡してしまった後はとても寂しいの。相手が想いを渡して来てくれたときにやっと満たされるかもしれない」と。
愛情は恋の話を聞いて、やっぱり恋とは違うじゃないかと恋に言う。でも恋は相手に心を渡す献身を愛情無しにできるかと反論して、話がまとまらない。。
愛情は恋は相手の事を考えてないと言う。恋も愛情は相手の事を考えてないと言う。
似た者同士のこの2つ。されど違いがあるから一緒になれず、出逢えば喧嘩をしている。喧嘩をするほど仲が良いと言えるものなのか?いえ、まだまだこの2つは仲が悪いようだ。いつになったらこの2つは仲良くなるんだろうか。
題「愛情」
11/27/2022, 10:25:55 AM