眠り子

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街の明かり

お気に入りの高台から、街の明かりを見下ろす時間は1日で1番好きな時間である。
暗闇が広がる街で輝く明かりは、まるで地上の星だった。

長年この街に住んでいるけれど、何気なく観ている明かりを星のように思うと少しだけ世界が美しく見えてくる気がした。
「いつか、大切な人ができたら一緒にこの景色を見られますように」
ささやかな願いを胸に秘め、しばらく高台に佇んでいた。

7/8/2023, 11:30:37 AM