川柳えむ

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 大好きな君の為に、何だってしてあげたい。
 甘やかし過ぎかもしれない。だけど、それだけ大好きなんだ。
 今日も晩ご飯を用意して、君の帰りを待つ。

「やめてよ」
 君に言われた。
 なんで。どうして。もしかして晩ご飯失敗してる?
「いつもいつもそんなことして」
 もしかして、本当はいつも不味くて、不快にしていたのかもしれない。他のことでも不快にしてたかも。いや、そもそも俺のことが不快とか――
「私だって君の為にいろんなことして甘やかしたいのにー!」
 ――え、そこ?
「たまには私にもやらせてよ! 今日の食器洗いは私がやるからね!」

 大好きな君の為にすることも、大好きな君にしてもらうことも、どちらも心地良い。
 一緒に居る、至福の時間。


『大好きな君に』

3/4/2024, 10:30:42 PM