Open App

久々の投稿。まだ10月なのにもう既に肌寒く、これも地球温暖化の影響なんだろうかなんて考えを巡らせながら、箪笥の奥で眠っていた羽織やら首巻きやらを取り出す。こんな早くから暖房なんか点けてたまるか、と、日に日に上がる電気代を抑える一心でありったけの衣類に身を包む。

冬が来そうで来ない今は結局のところ秋であり、外を見渡せば辺り一面が赤や茶色や黄色やオレンジ色で埋め尽くされている。

そんな秋の象徴は、私にとって、森の一角で作る焼き芋だ。とは言え焼き芋は食べたことはあっても焚き火で作ったことなんかない。おそらく子供の頃に読んだ絵本にでも描かれていたのだろう。私たちの感性はこういったものから構築され、代々継承されていく。子供に絵本を読ませる重要性はここにある。

焚き火のために集められた枯れ葉はパチパチと音をして灰となり、土に帰っていく。そして冬の間、ひっそりと、春が来る手助けをする。

この燃える葉はこんな末路を辿ることになることを見据えていただろうか。火あぶりにされた魔女も予想しなかったであろうように、葉っぱも考える間もなく灰となってしまった。そんな仕様もないことを考えながら、窓越しに曇り空を見る。

今度、森に出掛けにでも行くか。冬が来る前に。

10/7/2025, 12:43:05 AM