手のひらの贈り物
『コレあげるよ』
男の子がそう言って右手のこぶしを差し出す
私は、両手を広げてうつわを作る
彼がそうっと
右手を開いて
ーーーーーーーーー
朝だよ~♪
起きるのだ♪
おはよう〜♪
お気に入りの声優が目覚ましコールしてくれるお気に入りのアラームが鳴り響く
彼は、誰だったんだろダンゴムシとかだったら嫌だな
ーっていう夢を見たのよ。
「えー心当たり無いの?」仲良しのジュンコが聞く
高校入って出会った友人だから、お互い高校入学前の人間関係分からないもんな
「全然」
「そっかー、初恋かな?」
いやーあれ、今の時代じゃないかも?
そもそもこの世界の服装じゃ無かったような?
ーーーーーーーーーーーー
指環?
『皇妃の指環だよ』
皇妃?!!
『僕の妻になって欲しい』
そんなこと私には、無理ムリって思ってるのに
「謹んで、お受け致します。」
と答えてーーー
「オレの授業中に寝るとは、いい度胸だな」
え?
目の前にうちの高校ナンバーワン鬼教師の顔があった。
終わった。。。
「いえ?寝てません。。」キリっ
「じゃあ、ここの答えは?」
「ナトリウムです。」
授業聞いてたんだな~目を閉じるなよ
教師は、そう言うと教卓に戻っていった。
私、皇妃候補だったんだわ〜
前世か
手のひらに受け取った温かい体温の残る指環の感触がまだあるような気がした。
12/19/2025, 11:17:19 AM