忘却者

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今、何をしているかな。

親に反抗してる?

それとも必死に勉強してる?

あなたは「周りから期待されたい」「もっと私を見てほしい」と思っていたよね。

いや、自己暗示のように、催眠のように、自分を作り替えたよね。

本当はそんなことできるほど心は強くなかったよね。

(嘘をつかないと……)

周りに、家族に、友達に、親に、そして私にさえも。

(「私」なんかがいては居ては行けない。

消さないといけない。

いや、もう居なくなってたのかもしれない。

そんなこと、みんな分かってないんだろうな。)

そんなことを考えていたよね。

カッコつけたかったのか、弱い「私」を守るためにだったのか、私は今でも分からないよ。

本来の「私」と嘘の「俺」

どちらが本物だったのかなんて分からない。

でも、どちらもあなたが作り出したもの。

今は「私」にはなれなくなった。

周りには常に人がいるから。

人っていうのは、友達とか親も、さらに赤の他人も含めてね。

ずっと弱い「私」のままじゃダメだと気づいたら最後

「私」は存在ごと消える。

唯一生きれる方法は

「あなたが「私」を忘れないこと」

「あなたが死んでしまわないこと」

「私」の運命は貴方の手にある。

あなたには二つ守って欲しいことがあるの。

1つ目……二度と死にたいなんて思わないで。とは言わないから辛くなったら逃げていいんだよ。

あなたは涙を我慢してはいけない。

強いあなたを見せようとしなくていいんだよ

2つ目……普通にならなくていいのよ。

あなたは物心ついた時から毎日親に怒られたよね。

あなたは生まれつき障碍があったよね。

それは決して目に見えるものじゃない。

他人に強制されて治せるものじゃない。

それを隠すために「俺」ができたのかも。

断定はできないけどね。

反省しても、また繰り返す。

繰り返す。繰り返す。繰り返す。幾度も繰り返した。

あなた……いえ、「私」はもうぼろぼろで、脆くて、触れればすぐ崩れてしまうほど壊れてしまったよね。

だからわざと「異端」を演じたんだよね。

でも、いつの間にかそれから逃れることが出来なくなった。

演技が体にこびりついたんだよね

肉体から離れない。

人の前では「私」が出せなくなってきた。

いつ誰がどこで見てるか分からない。

そんな不安でいっぱいだったよね。

だからわざと「異端」を演じたんだよね。

「異端」を演じるためにずっと研究した。

でも、その代わりあなたは「私」をないがしろにしてしまった。

そりゃ残らないよ。ほとんど……

普通は目指すものじゃなくて、作り出すものだよ。

みんなの中の普通は、あなたにとっての普通じゃない。

あなたの中の普通は、みんなにとっての普通じゃない。

オリジナル性があっていいじゃない。


演技は体にずっと残る。

だから、あなたが年齢を盛ったり、出身校を偽った時も、バレなかったんだよね。

演技は徹底的にやったから。

その結果が、今の嘘つきな私なんだけどね

普通なんてないから、好きに生きていいんだよ。


いつか独り立ちしたら、世界が変わるかもよ。

あなたの楽しみを取っておくために、詳しくは言わないでおくね。

拝啓 あの頃の私へ


お題「あの頃の私へ」

作者より:書きたいとこだけ書いたので、文法とかハチャメチャかもしれないです。
読みづらいかもしれないです。許してください。
読み直したらながーーい!消すのはめんどくさいので……読み飛ばして大丈夫です。
重苦しくなっちゃったのはすみません。

5/24/2024, 10:31:32 AM