観測者

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あの頃の私へ

歌が聴こえる。懐かしいあの歌が。
歌っているのは私。いつかの私。
世界の大スターみたいに、声をめいっぱい響かせて。
いつもひとりで歌っていたから、誰にも届きはしなかった。
恋人に願った歌も、月と踊る歌も。

今なら届く、たくさんの星に。
輝く星々に手を差し伸べて、願いを歌う。
私、なったよ。あの日焦がれた、輝く星に。

5/25/2024, 7:24:42 AM