「アポカリプティックサウンド」(apocalyptic sound)とは、日本語で「終末の音」「黙示録の音」と訳される言葉です。聖書の黙示録に描かれているように、世界終末を象徴するような、ラッパのような大きな音や、恐怖や災難を暗示するような音を指します。
より具体的に説明すると「ヨハネの黙示録」には、7つのラッパが吹き鳴らされ、それぞれが災厄や終末を呼び起こすという記述があります。
「アポカリプティックサウンド」は、この「黙示録」のラッパの音、またはそれを模倣したような音を指し、世界終末を暗示するような、不吉な音として認識されています。
天使君はそう書かれた書物を読みながらうんうんと頷き、その記述をメモしていきます。
が、「7つのラッパが吹き鳴らされ」というところでその筆が止まりました。
「ラッパ?」
そして自分の首から吊るされた物を手に取り見ます。
それはどこからどう見てもサンバホイッスルなのです。
軽く咥えて息を吹くと
『ぴーぴーぴぴーぴーぴーぴぴーぴーーーー』
と軽快な音を出します。
どう聞いても終末の音には思えません。
ですが、ちょっと楽しいメロディで吹かれた天使君だけのメロディは地上にほんのちょっと災厄をもたらしたのでした。
(君だけのメロディ)
実際のアポカリプティックサウンドはYouTubeで聞けるけど、本当なのかどうなのかは知らない。
6/13/2025, 12:50:48 PM