こんな夢を見た。毎日郵便受けを確認するが、何も届いていない。やっぱりなと思いながらも、確認するのがやめられない。きっと今日は入っている、と期待してしまうのだ。
「本当、バカみたい」
自嘲するが、明日も私は郵便受けを確認するのだろう。部屋に戻ろうとして、ふと思った。
「私は何を待っているの?」
少し考えてみる。郵便受けに何が届いたら、私は郵便受けを覗かなくなるんだろう。手紙の返事、何かの合否通知、はたまた懸賞の商品…。
「何か出してたっけ?」
考えながら部屋に戻ると、テーブルの上に封筒が二枚とハガキがたくさん散らばっていた。私は懸賞に応募したり、文通をするので大体テーブルの上は書き損じとかで散らかってる。いや、待てよ。これは書き損じとかじゃないな。
「なんだろう…?」
手に取ると、私は思い出した。これは文通相手の返事と資格の受験申し込み書、あと懸賞に出すハガキたちだ。どおりでいくら待っても来ないはずだ。嫌な予感がして締め切りを確認すると、受験申し込みは今日までだ。いけない、早く郵便局に行かないと!私はテーブルのものをまとめると、慌てて外に飛び出した。すると、私は部屋の中のテーブルに突っ伏していた。郵便局に行こうと外へ出たはずなのに。
「おかしいな…」
首を傾げながら、もう一度部屋の外へ出た。真っ白な光に包まれ、気づくと部屋の中にいる。窓から外を眺めると、真っ白な空間しかない。そもそも、外の世界がないみたいだ。つまり、私は来るはずのない郵便を待っていたらしい。何だかどっと疲れてその場に座り込む。どうして忘れていたんだろう。いや、きっと信じたくなくて現実逃避で記憶を閉じ込めてただけ。そんなことしたって意味ないのに。バカみたい、ともう一度自嘲した。
3/23/2026, 3:52:39 AM