俺との約束を守ることなく、貴女は亡くなってしまいました。
けれど俺に、それを恨む気持ちはなかったように思います。
貴女が待っていてくれると言ってくださったこと、それだけで俺には過ぎた幸運、幸福であったと、自分でも分かっていたのです。
貴女の後を追って死んだのは、只俺が弱かったからです。
貴女のいない世界に価値を見出すことができず、貴女という支え無しに生きていける気もせず、その弱さに流されるまま、俺は死にました。
ですから、俺について申し訳なく思ったりはなさらないでくださいね。
約束が何だと言うのだ。
お前が死んだから、何だと言うのだ。
優しい貴女には、そういう心持ちでいてほしいくらいなのですよ。
3/4/2025, 1:48:37 PM