『勿忘草』「私を忘れないで」それは、どれほど重い言葉だろうか。言う方は、相手が頷いてくれたら、満足して笑みと共に目を閉じるのだろう。言われた方は、目を閉じた相手に縋り付いて、枯れることのない悲しみに溺れるのだろう。言われなくとも、決して忘れない。…だからどうか。「貴方を覚えていられる“幸福”」を、「貴方を忘れない為の“義務”」にすり替えないで。
2/2/2024, 3:24:18 PM