見えない未来へ1本の紐が地面に這うように延々と伸びている。昔、幼少期の少年は好奇心に駆られて近付いた事がある。越えようとした手前、叔父に呼び止められて窘められ、恐ろしくなった彼はそれ以降近寄ることはしなかった。あれから、大きくなった彼は気付く。いつしか取り払われていた事に。それは最初から無かったように跡形もなく消えていた。あの時、無知のまま越えていたらどうなっていたのだろうか。男は線のあった場所から先へ進んだ。
11/20/2025, 11:45:01 AM