誰も知らない秘密……そうつまり逆説的に言えば己自身も知らない秘密ってことになる訳で______。
え?それはあれじゃね、シュレディンガーの猫的な?
文字通り自分含め誰もその秘密がなんなのか知らないならさ、そもそも秘密自体あるかどうかも誰にもわからなくなるんじゃ?
いや、それともあれなんかな。
秘密がある、ってことだけをみんな知っている状況になんのかなそれ。
ここで秘密とは何かを定義してみたい。
ググった。
秘密とはどうやら「かくして人に知らせないこと。また、その内容。」とのこと。
注目すべきはこの一文。かくして人に知らせないこと。
これはつまり、誰かしらがなんらかの「秘密」とされる事実を他者の目から隠している、と解釈することができる。
言うなれば、秘密の存在が成立する時、そこには必ず「誰か」がいなければならないのだ。
他者から秘密を守る以上、秘密とは何か、そもそも秘密それ自体の存在を知っている必要がある。
思い出してほしい。
今回このお題に挙げられているものは他でもない「誰も知らない秘密」だ。
我々はこの言葉を見たとき「今日のは割と使いやすそうなお題だなー」とか「実は今756.8股中です」とかそんなしょーもないことをアホ面引っさげて考えたに違いない。
しかしそれが間違いだった。
なんと恐ろしい、この文はたったこの一言で矛盾してしまっているのである。
秘密が存在するためにはそれを隠すための誰かがいなくてはならないが、なんてこった。
「誰も知らない」なんて前に付け加えてしまったせいで、「誰も知らない秘密」が絶対に成立しなくなってしまった。
これに気づかず、自分しか知らない秘密をまんまと馬鹿正直に打ち明かしてしまったらどうなるのか?
この投稿を見て、やってしまった自身の過ちに気づき恥をかき激しく後悔、己自身の愚かさを責め最近し忘れていた耳掻きでうっかり鼓膜を傷つけながら妻と子に懺悔し天に救いを乞い祈る。そして己の人生と部屋中に転がったまんまの空のペットボトルの一切を捨てカナブンになります。
カナブンになります。
2/7/2025, 12:21:23 PM