百瀬御蔭

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手のひらから伝わる熱は、血と共に巡る。彼女を思わせる温かさが、俺を奮い立たせてくれる。
魔法使いは泣いていた。
「力になれなくてごめん」
違うんだ、力不足なのは俺の方だ。守りながらでは危険に晒してしまうから。後悔を滲ませる彼女に、胸が締め付けられる。
「……信じているから」

『いつかまた会えることを』
泣かないで

(#騎士と魔女)

11/30/2024, 1:28:48 PM