蓮於

Open App

君と最後に会った日は

雨だった。


私は傘をさし、彼は傘を持っていなかった。

さっき見かけたとき、彼は傘を持っていた。

きっと彼女に貸したのだろう。



ずぶ濡れにも関わらずかっこよさは変わらない彼に

私は傘を投げつけ、彼の前から立ち去った。


人間たらしの君はまた

俺のような奴を惑わすのだろう。

6/27/2021, 5:22:13 AM