作品No.68【2024/06/07 テーマ:世界の終わりに君と】
世界の終わりにきみといられるとして、僕は何を望むだろうか。
何か特別なことをして過ごすのか。それとも、いつもどおりの他愛もない時間を過ごすのか。
わからない。どれが正解だとか、そんなことは。
ただ、どの道を選んだところで、こうすればよかったと後悔する僕が見える気がする。
いっそ、知らない間に世界が終わってしまえばいい。例えば、寝ている間とか。例えば、一瞬で何もかも消えてしまうとか。
こう過ごしたかったとか、こうすればよかったとか、そんな後悔を抱いて死にたくはない。
世界の終わりにきみといたかったという、その後悔だけで人生を終える方が、はるかに楽じゃないかと、僕は思うから。
6/7/2024, 2:28:53 PM