︎︎ ︎︎ ︎︎"︎︎小さなあの子と僕の記憶︎︎ ︎︎ ︎︎"︎︎
さらさらと涼しい風がやってくる
僕の寝室から。
そして
憂鬱な朝がやって来る。
僕は何時ものように
「まだ、起きたくない」「もっと寝たい」と発しながら
布団にくるまる。
でもあの子は飛んでくる。
「チュンチュン、チュンチュン」という
小さな鳥の鳴き声だ。
あの子は鳥の中では有名人みたいなもの。
そう、すずめだ。
僕は毎朝思うのだが
あの子は何処から来て何処へ行くのだろう。
何時もある一定の朝の時間に僕を起こすその鳴き声で、
これはいつからだろうか。僕は始まりを
よく覚えていない。僕がここに引っ越す前からか
はたまた僕が来る前から存在していたのだろうか。
未だ解決策は見当たらないけど
でもいいんだ大丈夫。僕は大丈夫。
そして今日も明日もその次の日もまた
不思議なキミの存在に酔いしれたいから
今日もまた僕は布団の中。
どうかキミに巡り会えますように。
終。 #001 「巡り会えたら」
10/3/2023, 12:16:05 PM