秘密の場所、秘密基地、と聞くとワクワクする。
私の中にはまだ好奇心旺盛な小学生が存在しているのだ。
小学生当時、友人達と共に「秘密基地」とした場所があった。
どんぐりを集めたり、山葡萄を集めたり、チョーク石(正式名称不明)を集めたりしたものだ。
しかし「秘密基地」としていたそこは、なんと校舎の中、廊下の窓から丸見えだったのだ。普段あまり通らない廊下だったため気が付かなかった。ショックだった。
しかもなんと複数の児童が同じ場所を秘密基地にしていた。まあまあショックだった。
しかしそれも致し方ない。その場所は小学生のツボをくすぐるいい感じに人気がなくてちょっと翳っていてなんだか湿っぽいようなところだったのだ。
ああこれでは秘密も何もない。秘密ってなんだっけ。そういえば知らない間にチョーク石減ってたよなあ。
私は秘密基地という存在、定義、意義、保持をすること諸々、なんと困難なのだろうと知ったのだ。
しかしいまだにちょっと暗い居酒屋の狭めの個室は楽しいし、押し入れの2段目に布団を敷いて寝てみたいし、いつかマイホームを建てるときにはヌックを絶対に作りたい。うん絶対に作りたい。
秘密の場所、秘密基地、と聞くとワクワクする。
私の中にはまだ好奇心旺盛な小学生が存在しているのだ。
3/8/2025, 3:57:48 PM