NoName

Open App

1番傷つくのは、助けてとのばした手を、
振り払われたとき


この思いは、この痛みは、誰に届くのだろう

誰の心にも、届かない
私の苦しみも、痛みも、理解しては貰えないまま
わかってほしいという思いは、より増していく

いっそ死んでみせたら、こんなにも私が苦しんだということを、わかってもらえるだろうか?
ようやく、後悔してくれるだろうか?

見せしめのように自分の命を扱おうとした、その瞬間

待てと声をかけたのは、まさかの私の病気だった

うつ病は、本当は、死ぬためじゃなく、
生きるためになるんだよ

だってほら、死ねないでしょ?

死ぬ意欲さえも奪われて、その代わり苦しみは続いていく

心は壊れたかのようなのに
苦しくてたまらない瞬間は訪れる


いつか、心が治るまで
その時間は、続くの


それでも、いつかは治るから
それまでとも違う、新しい自分に、なれるから


心の動かない私は、まるで欠陥品
それでもその機能は、私が自身に施した、最後の自衛本能



痛みや思いは、結局誰にも届かない
届かなくていい


苦しくなくなれば、苦しみをわかってほしいという思いも消えていく


苦しいときは、
自分で自分をわかってあげればいい


自分の気持ちを理解してあげられるのは、
やっぱり自分だけなのだ

5/8/2025, 11:47:13 PM