わたしは、親戚中で一番歳下だった。
十四歳下の従弟が生まれるまでは。
当然のように、服はお下がりだった。
養母や母や祖母のお下がり、イトコや兄のお下がり、とにかく最後に自分に回って来るものだった。
自分で服を選んだり買ったことはなかった。
成人後に一人で暮らし始めるまでは。
(下着も与えられたものを諾諾と使っていた)
歴史が回って流行も一巡りするらしい。
母の若い頃の服はわたしが着る頃には、周囲にとても褒められた。更に、古い服は仕立てが良く、丈夫であった。わたしはほつれや破れを繕いながら着続けた。
中学の家庭科で配られた裁縫道具をまだ使っている。
【時を繋ぐ糸】
11/26/2025, 10:15:31 AM