奏野 時雨(雨雪 蝶花)

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もしあの夜、貴方と
       一緒だったなら
もしあの夜、貴方と
       逝けたなら
私は何れ程幸福だっただろう


もう、精魂抜けて蛹のカラに成った
               私に
まだ、陽の光を浴びれと
       貴方は仰るか

心には照らすべき行く末は
          どうも書けそうにない


夢をひとつ、ふたつ數えて見れば
         夢と見間違えたのに
其れさえも忘れた私を
         弄ぶのだろか
心狭い私の御魂忘れてしまうのは
         貴方なら有るだらう
文月の七日久方に希って見ようか
         夢を、見る心をくれと

また、夏の貴方を浮かべたいと

『朧の夜月 夢見る心』

4/16/2024, 2:21:54 PM