紗也

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あの日、俺は彼女と喧嘩をしてしまった。今思えば、何故あんなことを言ってしまったんだろう…彼女を傷つけてしまったという罪悪感が芽生えてしまった。
彼女は、あの後家を出て行ってしまい、何時間も見当たらなかった。流石に心配になり、俺は家を飛び出して行った。

彼女がいつも出勤するときに通る道___二人でよく通っている道など、探したが全く見つかる気配が無い。

「どこに行ったんだよ…!」

そう言いながら、繁華街や路地を走る。すると、目の前に人が倒れているのが見えた。よく見ると女性のようだ。何故か心臓の鼓動が速くなる。俺は恐る恐る倒れている女性に近づいた。

「………!!!」

そこに倒れていたのは、俺の彼女だった。背中や腹部、首などに複数箇所にナイフで刺されたような傷があり、その箇所から大量出血を起こしてした。

「オイ!しっかりしろ…!起きてくれ…!!」

そう叫ぶも、彼女はピクリとも体を動かさなかった。

その後、救急車を呼んだか、病院につく頃にはもう、彼女は亡くなっていた。

俺と彼女は、突然の別れを告げることになってしまったのだ。

5/20/2024, 2:54:04 AM