ふと重みを感じて目を覚ました。
暗い天井。カーテンからは微かに街灯の灯りが漏れている。
静寂に包まれた部屋。
そばで眠る妻の規則正しい寝息だけが聞こえてくる。
視線を少し下げると飼い猫のミミが腹の上に座っていた。
なるほど、重みを感じるわけだ。
頭を撫でてやると先程まで静まりかえっていた部屋にごろごろと甘えた声が響いた。
なんて心地いい穏やかな時間だろう。
こんなにゆったりと過ごすのは久しぶりかもしれない。
そう思いながら再び目を閉じた。
ゆっくりと身体が、意識が沈んでいくのがわかる。
ミミが眠ったのか、それとも私が眠ってしまいもう何も聞こえなくなったのか。
部屋が再び静寂に包まれた。
9/29/2024, 4:38:28 PM