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哀愁を誘う。

哀愁=もの悲しい感じ
もの悲しい=なんとなく悲しい様
誘う=ある物事がある気分を起こさせる。

今日現実で私の元に集まってきた言葉は、
四字熟語辞典より「初志貫徹」
テレビのテロップより「優しい心の交流」「感謝」

珍しい事に、テーマと一致しない言葉ばかりだ。
いつもであればこういう時、フラッシュ暗算のカードのようにテーマにあった言葉が浮かんでくるのだが、今日はそれもない。

ならば、哀愁を誘う──もの悲しい音楽や本の紹介でもと、先ほどからグルグルと脳内で検索しているのだが、やはりピンと来るものがない。

どうやら、本当に…。

今の私は「もの悲しい」という感覚と無縁になったらしい。

理由は、分かっている。

「一人ではない」と心の底から理解したからだ。

私の側には、いつも優しい人達がいる。
その人達はとても素敵で、未熟な私にとって学べることばかりで──出会えて本当に良かったと心から思える人達だ。

その素敵な人達の言葉に日々触れていると、いつからか、もっと自分らしくても良いと思えるようになっていった。
私にとって、自分らしくあって良いというのは、何にも優る祝福だ。

優しい人達の存在とその祝福が、私の中から「もの悲しい」という感覚を遠くへ追いやってくれた。
これは──感謝してもしきれないことだ。

私は、自分の中にあるものを信じたいと思っている。
自分に出来ることがあるのならしたい。
役に立ちたい。
最近はそういう思いばかりが募っている。

だから──

その時が来るまで、好きな乗り物の音がする音楽を
聴きながら、この世界に還元出来るものを考えておこうと思う。

考えながら待つのは、得意だから。
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哀愁を誘う

11/4/2024, 2:55:41 PM