まる子

Open App

ある日私は
眠れないほどに、恋に焦がれる。
まるで、甘い魔法にかかったように
ちょっと背伸びしてビターなチョコレートを味見した時みたいに、
ほんのりと甘くて、少し苦い
朝起きても、夜寝ても
あの光景が忘れられない
まるで一つ一つが輝くように
些細なことでさえ美しく見えてしまう
人にばれないように、ひっそりと息を殺しながら彼を見る。
滑らかな髪、優しい瞳、ちょっとおどけた彼の顔
私は全てが大好きだった
君といられるなら、何をしたって構わない
あなたという存在がいるだけで、
無意味な今日が一瞬で彩るから
私は、真っ白に染まった花束を持ち
ゆっくりと彼のそばにたつ
黒い服が乱れたのと同時に、花が舞った。
「好きだったのになぁ、、」と負け犬のように
小声でいいながら、涙を流す
私は、あなたが好きで あなたは、彼女が好きで
貴方は、幸せそうにいなくなって、、
ただ一人、愛する彼女を見守って 、
夢見るヒーローのようになくなった
「バカみたい」
例の彼女は来ないのに、私は未練がましく来る
でもさ、どんなに悔やんでも悔やんでも
やっぱり君に会いたくて、もう一度側で笑っていて欲しくて、、、
好きと言う言葉だけでは愛情表現できないくらい
貴方に焦がれていたから、
もし、こうなる運命と決まっていたなら
「好き、、、、、、」
それだけでよかった、、、のに、


12/5/2024, 4:58:02 PM