『心の健康』
2XXX年 __某日 とある薬が完成された
とある薬というものは「心から幸せだと思える薬」だ。
この薬を、接種すると1ヶ月の間どんな事でも幸福に
前向きに生活できるようになる。
嫌いな食べ物を幸せを感じながら食べることが出来たり、
苦手な人とも大切な存在だと感じられ、怖いことも快感に感じられるようになる。
このような薬を発表し、瞬く間に世界中に広がっていった。
そして、世界中の人々の心の健康、メンタルはケアされ
笑顔で溢れる世の中になり、世界平和に向かったと思われた。
数年後、この薬を使用することを禁止する法律が制定された。
なぜ人々を幸せにしてくれる、接種をすれば心の健康を保持できる薬を禁止にしたか。
理由は簡単であった。この薬を使った自殺が相次いで起きたのだ。確かに、死ぬのが怖い人は薬を飲めば快感に感じる。
結局は幸せとは、偽りにしか過ぎなかったのである。
8/13/2024, 12:26:38 PM