「好きだ」その一言が言えない。
告白は向こうからだった。
キスも、手を繋ぐのも、休日の約束も、全部あいつから。
私はいつも頷くだけ。
告白の返事も「わかった」で済ませた。
好きだ、なんて言ったことがない。
言葉にすると、重くて
自分が自分で無くなってしまいそうで
それでもホープは今日も満足そうに隣にいる。
こんなにも大切なのに
私はずっと受け取るだけだった。
「なぁ、ホープ」
呼びかける声が少し掠れる。
服の袖を摘んだ指先が、ほんの少し震える。
らしくない。
本当に、らしくない。
喉の奥で何度も引っかかってきた言葉を、
今日は逃がさない。
「愛してる」
好き、じゃ足りなかった。
あいつが驚いて、すぐに笑う。
その顔を見て、やっとわかる。
これが、私の“伝えたかったこと”。
2/12/2026, 3:22:13 PM